たちばな「いや〜WWDC2020初日の基調講演、楽しかったですね!
今回はその基調講演を振り返って気になった新機能と、感じたことをまとめてみました。」
WWDC2020の基調講演
2020年のWWDCはコロナウィルスの影響で、完全オンラインで開催されています。7日間にわたるお祭りのオープニングを飾るのが初日の基調講演。
毎年ここで新しいデバイスの発表が行われことが多いため、事前に噂も多かった新しいデバイスの発表に注目が集まりました。
- 新型iMac
- Airtag
- AirPods Studio
- AirPods Lite などなど
結果から言うと・・・残念!当たらずとも遠からずなんだけど、今回は新しいデバイスの発表はなし。
しかぁ〜し!!
ガッカリさせないのがApple。
全てのデバイスの新しいOSが紹介されたんですが、その機能が本当にびっくり!
- 人気アプリの目玉機能がApple純正アプリに登場。
- ユーザーからの意見が多かったポイントを改善。
- OS、デバイスに加え、CPUも自社製に。
つまり、現存のAppleデバイスをさらに高みに押し上げる機能がたくさん出てきたと言うこと。新しいデバイスを買わなくても、今使っているものに新しい機能が無料でつくなんて、嬉しい限りですよね。
そして何より今回は、Appleの業界内での囲い込み作戦が顕著な内容だったように感じました。
個人的にテンションが上がった新機能
基調講演の中では、本当にたくさんの心惹かれる新機能が発表されました。
「ほんの一部の機能」と強調してただけに、実際配信されれば細かいところで、さまざまな変更があるのだろうとは思いますが、新機能の中でも特に私が気になった4点をWWDCの動画を使ってご紹介します。
Androidを意識した?App Library
これ本当に、iPhoneユーザーなら誰もが一度は思うことですよね。
「気がつけばホーム画面がアプリだらけ。整理も面倒で、どこに何があるのか分からない」
実際僕もこれは長年悩んできたところで、それを少しでも解消するようにこんな配置にしてました。
なぜこんなことになったのか。少しだけ解説させていただきますと。
- アプリは“非使用”であっても、必要なものばかり。
- ホーム画面が増えるのは嫌。
- フォルダ内に格納するとアイコンが小さくなるので嫌。
- フォルダ内でページ移動するにはもっと嫌。
それを打破してくれそうな機能がこちら。
iPhoneのホーム画面のアプリ配置に悩んでたのは、僕だけじゃないでしょう。その悩みを解決してくれる新機能となりそうです。
AirPodsの自動接続切替
iPhone・Mac・iPad間で電話や動画を感知し、AirPodsの接続先を自動的に切り替えてくれるというもの。
こちらの記事でも少し触れましたが、僕は結構な頻度でAirPodsをiPhone・iMac・iPad間で切り替えます。もちろん他社製に比べれば楽なんですが、それでも以下の作業が発生します。
- iMac側のBluetoothから接続先をiMacに切り替える。
- Apple Watchの設定アプリから接続先をiPhoneに切り替える。
- iPadのコントロールセンターからiPadに切り替える。
これをひたすら繰り返します。
Apple Watch導入で少しは改善されたものの、やはり不便。自動接続切り替えは、連係の弱点を補ってくれる神機能になりそうです。
Neboのいいところ取り!?Scribble
iPadにNeboというノートアプリがあるんですが、このアプリに惹かれたのが手書き文字を自動的に入力文字に変えてくるという機能があったから。
その機能をAppleが付加してくれるようです。
動画内でもあったように、コンセプトはApple Pencilを手放さなくて済むこと。長さや傾きも反映してれるそうで、この点はNeboを超えるかもしれませんね。
watchOS遂に睡眠もサポート
こちらもぱっと見、Watch用アプリAutoSleep Watchを取り込んだようなイメージ。
寝ている間に画面を暗くしてくれるのはいいですよね。Apple Watchをわざわざシターモードにしなくて良くなります。
運動、健康管理に加え、睡眠まで総合的に管理してくれるとなると、ますます手放せなくなります。
新OS対応機種一覧
無料アップデートも限度がある。
と言うことで気になる対応機種を見ていきましょう。
iOS 14 対応機種
まずは一番人気のiPhoneから。
第1世代のiPhoneSEから最新モデルまで。iPod touchは新モデルの第7世代のみということになりました。
iPadOS 14 対応機種
次は、PCのように使えるよう進化しつつづけるiPadOS。
さすがに初代iPad Airは限界でしたね。iPad mini 4も救われました。
WatchOS 7 対応機種
日本でも医療機器として認定が期待されるApple Watchはこちら。
画像中にもあるように、iOS 14以降を搭載したiPhone 6sとのペアリングが前提となりますからね。場合によっては、Apple WatchかiPhoneを買い替えないといけなくなる人も出てくるかも。
macOS Big Sur 対応機種
Safariをはじめ、見た目が刷新されるBig Surの対応機種はこちら。
僕が使っているiMac21.5インチLate2015はギリギリ使えてホッとしました。サイドカーは対応してないんですけどね…。
tvOS 14対応機種
ほぼ全OSで対応する「Picture in Picture」は、tvOSでも使えるようになります。
【考察】2020Appleの戦略
iPhoneを主軸にユーザーの囲い込み作戦をさらに加速させるラインナップ。
これが今年のWWDC2020の率直な感想です。
Appleはそもそも、Macintoshを開発したパソコンメーカーでした。しかしここ最近の売り上げを見ていると、iPhoneがダントツの1位です。かく言う私も、Apple製品はiPhoneから入った1人です。
2020年3月までの売り上げをみても、iPhoneがAppleの売り上げの5割を占めています。そうなると、Appleとしては、iPhoneユーザーをいかにiPadやMacに流すか。これが課題になっているのが、容易に見てとれました。
もはやAppleはMacではなく、iPhoneを軸に今後も戦略を展開することになりそうなので、「1台で何でもできるマルチデバイス」を目指すのではなく、他デバイスとの連係を強化してiPhoneユーザーを囲い込む作戦に出てくるものと思われます。
そしてトドメの自社製CPU。性能を上げて価格を下げることができるのか、今後の動向がますます楽しみです。
まとめ
iPhoneを中心とした戦略を加速したことが、顕著になったWWDC2020。
今回発表された新しい各種OSは試作となるベータ版は20220年7月から配信され、秋から完成版が配信される予定です。
コメントを残す