こんにちは!梅雨の合間の晴れ間がとても嬉しい、橘 右京(たちばな うきょう)です。
先日、子供にこんな質問をされました。
「ねぇパパ。トロっていう魚がいるの?」
小学生になり、今まで何となく食べていた食材についてふと疑問が湧いたようです。
皆さんも子供に聞かれても説明できるように、トロについて今回はご紹介します。
トロとは?
回転寿司屋さんにいくと、メニューには大トロ中トロとしか記載されていません。
なるほど、これでは確かにトロという魚がいるようにみえるかもしれませんね。
マグロの特定の部位のこと
結論からいいますと、トロはマグロの稀少部位のことを指します。
また違う魚の稀少部位にも使われることがあり、その場合はトロサーモンなどと呼ばれます。
ある人のひとことが由来
マグロからはあまり想像できないこのトロという言葉。由来を調べてみますと、諸説あるなかでも特に有力されているのが以下のものでした。
吉野鮨本店の客が「口に入れるとトロッとするから」と命名したという。この語の定着以前は脂身である事からアブと呼ばれていた。
wikipediaより
シンプルな名称ほど定着しやすいといいますが、納得ですよね。
江戸時代には捨てられていたもの
今でこそ高額なトロですが、江戸時代には脂身が多く保存がきかないことから捨てられていた部分だったと言われています。
時代の流れって凄いですよね。
トロにはどんな種類があるの?
そんな稀少部位であるトロの中でも、さらに大トロと中トロと言われる部分があります。
大トロ
頭に近いお腹の一部から取ることができる部分で、トロの中でも1/5しか取れない貴重な部位のことを指します。
濃厚でとろけるだけでなく、脳を活性化させるDHAや、血液をサラサラにするEPA、ビタミンA、D、Eも赤身の倍以上含まれています。レアかつ栄養価の高い食材です。
中トロ
大トロと違い背中からもとれる部位で、赤身と脂がバランスよく合わさった美味しさを味わえます。
しかし中トロの定義は非常に曖昧で、大トロとの明確な違いも特にありません。そのため、中トロの方が美味しいのだと主張する職人も多いです。
トロ以外にも稀少部位があるの?
捨てるところがない食材で有名なマグロ。実はトロ以外にも稀少な部位があります。
店頭にも並ぶときと並ばないときがあり、地方や季節によってはトロ以上に貴重な食材となる場合がありますので、見かけたらぜひ食べてみてください。
カマトロ
マグロのかまと腹かみの間の部分。脂が乗った稀少部位でスジもほぼないことから、大トロよりも価値の高い部位です。
中落ち
中骨の周りについている部分で、スプーンなどでそげ落として使用します。そのため、ネギトロや手巻き寿司に向いている食材です。
脳天
頭のてぺんの部分でつのトロとも言われています。マグロ1本からはわずか2本のみ、50kgぐらいの巨大マグロからでも、0.15%しかとれない大変貴重な部位です。
ほほ肉
マグロのほっぺた部分ですので、マグロ1匹から2枚しかとれません。
お肉ににた食感で鮮度が命の部分であるため、ステーキ、塩焼き、煮付けなど加熱して食べられることが多い部位です。
トロはマグロの稀少部位
今回は子供に聞かれてハッとした、トロついてご紹介しました。
もしマグロの解体ショーなどに出くわすことがあれば、注意深くみてみてくださいね。
では、また!