iOS12から導入されたセキュリティ機能を、自分のiPhoneでもしっかり設定したい。
iOS12からセキュリティ機能が強化されたとは聞いたけど、ちゃんと設定できているか分からないなんて悩んでいませんか?
結論からいますと、iOS12以降のiPhoneで設定するべきセキュリティ機能は全部で5つあります。
iPhone歴10年、元携帯ショップ店員でiPhoneを10万台以上取り扱ったたちばなが、iOS12で絶対に設定すべき5項目を詳しく解説していきます。
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ロック画面からアクセスできる機能を制限する
iPhoneはそのようにロックをしていても、多くの情報にアクセスできてしまう場合があります。
これは、iPhoneのロック画面からテキストメッセージ、電話の着信 、Siriなどにアクセスできるためです。
そこでまずは、ロック画面から利用できる様々な機能を制限しましょう。
- 設定アプリを開きます。
- 「Face IDとパスコード(機種によっては「Touch IDとパスコード」)」をタップします。
- ご自身で設定したパスコードを入力します。
- 下へスクロールして「ロック中にアクセスを許可」という項目で設定します。
各項目の意味は以下の通りです。
今日の表示 | 通知センターから、お気に入りの連絡先、カレンダー、その他の通知センターウィジェットにアクセスできます。 |
通知センター | アプリから送信されたすべてのプッシュ通知にアクセスできます。 |
コントロールセンター | コントロールセンター経由でAirPlay、ホームアプリ、リモートアプリなどを使用できます。 |
Siri | Siriができること(着信 、テキストの送信など)をロック画面から行うことができます。 |
メッセージで返信 | 返信というかたちでテキストメッセージを送ることができます。 |
ホームコントロール | ホームキット互換のスマートホーム機器を制御します。 |
不在着信にかけ直す | 電話をかけてきた人に対して、掛け直すことができます。 |
USBアクセサリ | この重要な設定の詳細については、記事の後半で説明します。 |
以上の項目で、アクセスを制限したいものはにしましょう。
Face IDまたはTouch IDを使ってパスワード自動入力を行う
各種Webサイトのユーザー名とパスワードをSafariに保存している場合、iPhoneのロックさえ解除してしまえば、誰でもそれらの重要な情報にアクセス、不正利用することができてしまいます。
そこで、それら保存された情報へは、Face IDまたはTouch IDを使用しないとアクセスできないように制限してしまいましょう。
- 設定アプリを開きます。
- 「Face IDとパスコード(機種によっては「Touch IDとパスコード」)」をタップします。
- ご自身で設定したパスコードを入力します。
- 「Face IDを使用」という欄の「パスワードの自動入力」をにします。
ここで「その他のApp」をタップすると、他のアプリでFace IDまたはTouch IDが利用できるものがあれば設定することができます。
パスワード管理アプリや銀行アプリなど大事なものは忘れずに設定しておきましょう。
この設定で非常に有効なバイオメトリックセキュリティを使用することができるようになりますので、必ず設定しておきましょう。
よく使うパスワードの確認と変更
覚えづらい、または忘れないようにということで、複数のWEBサイトで同じユーザー名とパスワードを使っていませんか?
この方法はリスクが非常に大きいのでやめておきましょう。
iOS12ではユーザー名とパスワードをSafariに保存すると、使いまわしているパスワードに関して警告メセージがでるようになり、簡単に変更できるようになりました。
手順も簡単ですので、ぜひ一度やってみてください。
- 設定アプリを開きます。
- 「パスワードとアカウント」をタップします。
- 「WebサイトとAppのパスワード」をタップします。
- ご自身で設定したパスコードを入力します。(またはFace ID、Touch IDで認証します。)
- が表示されているパスワードをタップして修正します。
- そのアカウントの画面に、同じパスワードを使用している他のサイトが表示されます。
- 「Webサイトのパスワードを変更」をタップして、パスワードを変更できるWebサイトに直接移動します。
- 警告があるパスワードの数だけ手順5〜7を繰り返します。
iOSの推奨パスワード機能を使用して、各サイトに固有の非常に安全なパスワードを生成することもできますので、試してみましょう。
USBアクセサリの利用を制限する
ここ数年で、Apple社がiPhoneに使用している高度なロックセキュリティを破るためのデバイスが登場したのはご存知でしょうか。
登場したとは言っても、このデバイスは公的捜査機関などに提供されていますので一般に流通するものではありませんが、それでもApple社はこのデバイスに対抗する手段をiOS12で実装しました。
それが、USBアクセサリの利用制限です。
先ほどのロック解除デバイスが、USBを使ってiPhoneに接続する仕様になっていることから、そのUSB接続を制限してしまおうという機能です。
こちらも、必要に応じてオン/オフを切り替えることができます。
- 設定アプリを開きます。
- 「Face IDとパスコード(機種によっては「Touch IDとパスコード」)」をタップします。
- ご自身で設定したパスコードを入力します。
- 下へスクロールして「ロック中にアクセスを許可」という項目を確認します。
- 「USBアクセサリ」をにします。
iOSの自動更新をオンにする
高いセキュリティを維持しようと思うなら、OSのアップデートと一緒にリリースされるセキュリティ機能やバグ修正に勝るものはありません。
そのため、OSのアップデートはiPhoneに限らず非常に重要な作業になります。
今までは、iOSのアップデートに気づかなかったなんてこともありえましたが、幸い現在はそのアップデートも自動化することができるようになりましたので、こちらも必ずオンにしておくようにしましょう。
- 設定アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- 「自動アップデート」をタップします。
- 「自動アップデート」をにします。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめましょう。
- iOS12までで導入されたセキュリティは全てチェックしておきましょう。
- Face ID・Touch IDというバイオメトリック認証を最大限利用しましょう。
- パスワードとiOSアップデートの管理はiPhoneに任せちゃいましょう。
- USBアクセサリの利用制限は必ず、絶対にしておきましょう。
設定はどこから行うのかが難しいだけで、設定自体はワンタッチで終わりますので、ぜひ見直しておいてくださいね。
それでは、また。See you soon!