iOS15 の【探す】機能は、弱点を補完しました。
家族や友だちの位置情報が途中で途切れたり、電源が切れるとデバイスの位置情報も途絶えてしまったりで、イマイチ【探す】機能の良さがわからなかった人にも朗報です。
- 家族や友だちの情報がリアルタイム更新になった
- iOS 15では、iPhoneの電源を切ったり、リセットしたりしても、iPhoneを追跡できるようになった
- デバイスが手元から離れたらアラートでお知らせするようになった
こんな、新しい【探す】について、今回は取り上げたいと思います。
iOS15から追加された【探す】の新機能
2021年6月8日にリリースされた iOS15。さまざまな機能が追加されましたが、そのなかでも【探す】機能は驚異的な進化を遂げました。
具体的に追加された機能は、次の6つです。
- 家族や友だちの位置情報をリアルタイムで把握
- 電源が切れていても探せます
- 消去後でも探せます
- 手元から離れたときに通知
- 「探す」ネットワークが AirPods に対応
- 「探す」ウィジェット
これまでの弱点を補うかたちになりました。どのように進化したのか、このなかの3つを取り上げてみていきたいと思います。
位置情報の更新がリアルタイムになった
家族や友だちを探す際に、位置情報の更新がリアルタイムになったため、より正確な位置を確認できるようになりました。
これまでは数分おきの更新だったため、地図から突然消えてしまったり、予期せぬ場所に突然現れたりすることがありました。そのため、どちらかがその場に立ち止まって待たないと、すれ違ってしまうことがたびたびあったんです。
リアルタイムになれば、お互いの正確な位置や、移動の軌道がわかるため、効率よく待ち合わせをすることができます。ありがたい。
消去後でも、電源が切れていても探せるように
これがいちばん大きな進化でしょうね。電源がきれても、悪意のある人に本体をリセットされても探し出せるようになりました。
今までは、悪意のある人に盗まれた場合、電源をオフにされてしまうと、それ以上追跡できなくなるという難点がありました。紛失した場合も、電源が入っているうちに探し出さないといけませんでした。
iOS15 からは電源がきれても、iPhone は AirTag のように 特殊な Bluetooth 信号を発信し続けます。 この匿名で暗号化された信号が、通過する Apple デバイスによって検出されると、Apple のサーバーにアップロードされて、位置がわかるという仕組みです。
iPhone は10万円を越す高価なデバイスですから、盗難の被害に遭いやすいです。この機能が、こういった犯罪の抑止力になるといいですよね。
手元から離れたときに通知
筆者がいちばん驚いたのが、この機能です。デバイスが手元を離れた際に、アラートを出すというもの。
たとえば、外出先の飲食店をでて、iPhone をポケットに入れていても、どういうわけか iPad を椅子に置いたままにしちゃった場合。 そのことを知らせる警告が表示されます。 自宅や、職場など警告を出さない場所を設定することもできるのもさすがですね。
盗難や紛失は、ある程度の時間が経過したあとに気づくことがほとんどです。手元を離れたときにアラートを出してくれるとはやく気づくので、よりはやく対処できます。
AirTag にもこの技術は応用されていますので、鍵などに取り付ければ鬼に金棒かもしれません。
驚異的な進化
今回取り上げたiOS15の「探す」機能は、すべてこれまでの機能を改良したものでした。これは Apple がユーザーの声をしっかりと製品に反映させている証拠でしょう。
「探す」テクノロジーの進化は驚異的であり、映画やドラマのワンシーンにもたびたび登場するほど、世界中に浸透しています。
そして、世界中の何億もの、いやおそらく何十億もの Apple ユーザー同士の助け合いだけで、広大な「探す」ネットワークが構築されているのだと考えると、苦労して Apple デバイス手に入れた甲斐があったなと思います。
まとめ
さて、今回はここまでです。
iOS15 で大きな進化を遂げた「探す」機能のなかでも、特に筆者が驚いた3つを取り上げました。他の機能の詳細に関しては、以下の Apple 公式ページに載っていますので、ぜひチェックしてみてください。
Apple にして良かったと噛み締めながら、ユーザーに寄り添った新しい機能を満喫しましょう。
それでは、また。
See you soon!