機種変更が近いひと「もうすぐ機種変更なんだけど、4年縛り問題ってどうなったんだけ。結局残債が免除されるプランて得なんですか?損なんですか?」
今回は4年縛り問題がどうなったのかと、それも含めて結局残債が免除されるキャンペーの損得についてお話しします。
4年縛り問題とは?
特定の期間利用した後に機種変更をすると、残りの支払いを免除してくれるというキャンペーンがそれぞれauとSoftbankにはあります。
少し前に公正取引委員会が独占禁止法にギリギリ触れるとして、au、SoftBank各社に改善を指示しましたが、これのどこがどう改善されたのかを解説します。
残債免除系プランの適用条件が問題だった
具体的なプランでご説明しましょう。
例えば、SoftBankの半額サポートの場合。
端末を48回払いにして2年で機種変更すれば、残り2年分の機種代金は免除になるというキャンペーンなんですが、プランの加入条件と適用条件という分かりづらい条件があります。
加入条件とは、キャンペーン申し込み時点で満たしていないといけない条件でのことで、特典適用条件とはキャンペーン加入したうえで、さらに満たしておかないといけない条件のことをさします。
小難しく、かつお客さんを煙にまくような書き方をしていますが、要はすべての条件を満たしている必要があります。
分かりやすくまとめると、次の通りです。
- 機種を48回払いで購入すること。
- 特定のデータ定額プランに加入していること。
- 24ヵ月利用後、25ヵ月目以降に決められた機種に機種変更すること。
- 壊れていなくて下取りに出せる状態であること。
- 機種変更後も同じ「半額サポート」「機種変更先取りプログラム」のいずれかに加入すること。
問題は5番目のキャンペーンへの再加入が条件となっていることです。
2年で機種変更して残債はなくなりますが、それ以降も48回払いの2年変更という無限ループに陥ってしまうことになり、解約防止の囲い込みになっていると指摘されたんです。
いやいや、ツッコミどころは他にもあるんですけどね。
au、SoftBank訂正後のプラン
それよりもいい加減2年縛りをどうにかしてよ、と言いたいところですが、一応各社ともに以下の日程からプラン訂正を行い問題の箇所を強制加入から任意加入に変更することになりました。
Softbank:2018年11月29日〜
au:2019年1月16日〜
これで公正取引委員会からの指示には従ったことになりますので、この問題は一応解決ということになります。
どうなの?残債免除系キャンペーン
大きく変わったとはいえない変更ですが、これも踏まえてこの残債を免除してくる系のサポートはお得なのかどうなのか、ということをお話しておこうと思います。
結論からいいますと、「お得かどうかは人による」です。
使い方によっては夢のようなキャンペーンですが、人によっては損をするかもしれないということです。
ではこのキャンペーンにどんな人におすすめなのかご紹介します。
残債免除系キャンペーンに向いている人
ずばりこんな人におすすめです。
- 2年ごとに新しい機種が欲しい人
- 解約をする予定が全くない人
- キャリアメールを使い続けたい人
- キャリアが一番安心できる人
向いていない人
逆に以下の内容のどれかにあてはまる場合は、残債免除に惑わされず加入をやめたおきましょう。
- 2年後iPhoneからAndroid、もしくはAndroidからiPhoneへ機種変更するかもしれない人
- 2年とは言わずもっと長く大事に使いたい
- 格安SIMへの乗り換えも検討しているもしくは可能性がある
- 2年後なんてどうなるか分からない人
利用シーンを考えて最適なプンランを選ぼう
携帯電話のプランで最も大事なことは利用シーンです。
利用のしかたによってはプランが変わってきますし、2年経たないうちに利用シーンが変わることもあります。
人によって何がいいかは、100人いれば100通りありますので、自分にあったものを選んでいかないといけません。
そんなとき、プランの条件が分かりづらいと何がいいのか判断できませんよね。そのためにもプランはシンプルで分かりやすくなっていないといけないのですが、現状はそうではありません。
儲け主義ではなくお客さんのためになるプランラインナップに早くなって欲しいものです。
では、また!