ブログ開設時に購入した独自ドメインって、メールアドレスとしても使えますよね。

今まで、Google Workspace(旧G Suite)や、Microsoft 365で別料金を払って利用していたと思いますが、iOS15リリースと同時に始まった新サービスiCloudプラスで、ついにiCloudメールでも独自ドメインの設定ができるようになりました。

さすがに無料ではありませんが、iCloudのクラウドサブスクリプションサービスを使っていれば、追加料金なしで利用できます。

一番安いものでiCloudストレージの50GB契約(130円)がありますので、130円で独自ドメインの新しいメールアドレスを利用できるということになります。

これは破格の安さです。

さっそく私もエックスサーバーで運用中のドメインを使って、iCloudメールの設定をしましたので、今回はその手順を、気づいたことやつまづいたポイント交えながら丁寧に解説していきます。

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1.独自ドメインでiCloudメールを使うとは

Appleの公式ページでは、「カスタムメールドメイン」という言葉を使うので、混乱するかも知れませんが、要はiCloudメールのサーバーを使って、独自ドメインのメールアドレスを作成するということです。

これまではGoogle Workspace(旧G Suite)や、Microsoft 365が主流だった「独自ドメインでのメール運用」界に今回、いよいよAppleが参入したわけです。

ブログ開設のために独自ドメインを購入したのなら、そのドメインをブログだけでなくメールにも使えたらいいですよね。

特にビジネシーンでは、独自ドメインのメールアドレスを持っているだけでかなり印象が変わってきます。

2.今回のケースの利用環境とゴールを確認

独自ドメインでメールアドレスを設定するといってもいくつかパターンがあり、それによって設定する箇所が変わってきます。

そこで、今回の利用環境と、ゴールを確認しておきましょう。

まずは私の利用環境からです。

  • エックスサーバーレンタルサーバーを契約しており、独自ドメインを使ってブログを運用中。
  • 独自ドメインもエックスサーバーに移管している状態。

よって今回は、Webサーバーはそのままで、メールサーバーのみiCloudメールのサーバーへ変更するということがゴールになります。

3.独自ドメインでiCloudメールを使うための条件

独自ドメインでのiCloudメール運用は、iOS15リリースと同時に発表されたiCloudプラスを利用していないと使えない機能です。

イベントでも大々的にアナウンスしていたためご存知だと思いますが、ほかにもいくつか条件があります。

  • Apple IDを取得していること。
  • 2ファクタ認証をオンにしていること。
  • iCloudメールを作成、利用していること。
  • iCloudプラス(有料ストレージプラン契約か、Apple Oneを契約することで利用可)を利用していること。
  • ドメインを取得していること。

条件がそろったらところで、まずはおおまかな流れから、ご説明します。

4.iCloudメールにエックスサーバーで運用中の独自ドメインを設定する流れ

私も実際に設定しましたが、作業自体はそんなに難しくはありませんでした。1時間ぐらいみておけばよいでしょう。

ポイントは2つのサイトを行ったり来たりする点です。

1
iCloud.com

カスタムメールドメインを追加

2
エックスサーバーサーバーパネル

DNSレコードを編集

3
iCloud.com

設定を確認、新しいメールアドレスを設定

サーバー側でのDNSレコードの設定完了までにかかる時間は、個人差があります。私の場合は40分ほどかかりましたので、トータル作業時間として1時間ほど余裕をもっておくとよいでしょう。

4-1.設定時の注意点

iCloud.comとサーバーパネルという2つのサイトを行ったり来たりするため、結構ごちゃごちゃしてきます。

そのためiPhoneからの設定はおすすめしません

設定ミスを防ぐためにも、パソコンの画面に2つ並べて作業するのがオススメです。Macの画面分割がまさにうってつけです。

また、DNSレコードの種類のなかでも、MXレコードはざっくりでもいいので理解しておきましょう。

MXレコード【mail exchanger record】
DNSで定義されるそのドメインについての情報の一つで、そのドメイン宛ての電子メールをどのアドレスに配送すればいいかを指定するもの。

MXレコードは、今回の作業で特に重要なポイントとなってきますので、これを機に覚えておくと今後も役に立ってきます。

5.エックスサーバーで運用中の独自ドメインでiCloudメールを設定する手順

ではいよいよ、エックスサーバーのWebサーバーはそのままで、メールサーバーのみiCloudメールに変更する具体的な手順を解説していきます。

5-1. iCloud.comで独自ドメインの設定をする

ブラウザからiCloud.comにログインし、独自ドメインを設定していきます。

「アカウント設定」をタップします。

iCloud.comのアカウント設定画面

「カスタムメールドメイン」の「管理」をタップします。

iCloud.comのカスタムメールドメイン管理ボタン

ファミリー設定している人も、同じドメインを使って別のアドレスを設定することが可能です。「あなただけ」、「あなたとファミリー」のどちらかをタップします。

カスタムドメインメール使用者確認画面

@(アットマーク)から後ろのドメイン名を入力して「続ける」をタップします。

iCloudメールでのドメインメイ入力画面

既存のメールアドレスがあれば入力します。あとから新しいアドレスを作成することもできますので、その場合は「スキップ」をタップします。

私はスキップをしてあとからメールアドレスを新しく作成しました。

「ドメインレジストラの設定を更新する」の表示ボタンを押して内容を確認しながら、DNSレコードを変更していきます。

レジストラの設定を更新するためのコード表示

このタイミングで、同じ情報がメールにも届いています。メールに記載された情報のほうが少し詳しいため、メールをみながら設定するほうがオススメです。

iCloud.comとメールのレジストラコードを比較

5-2.エックスサーバーでDNSレコードを変更・追加する

前述のとおり今回は、Webサーバーはそのままでメールサーバーのみ変更していきますので、まずはエックスサーバー レンタルサーバーのサーバーパネルにアクセスしましょう。

エックスサーバーのサーバーパネル画面

DNSレコード設定をタップして、該当するドメインを「選択する」

「DNSレコード」一覧を見た際に、すでにいくつかレコードが並んでいると思います。

エックサーバーサーバーパネルのDNレコード一覧

MXレコードが既にあった場合は、それを削除します。そしてメールに記載されたレコードを全てひとつずつ、「DNSレコード追加」から追加していきます。

エックスサーバーパネルで削除するレコードと、追加するレコード。

メールに記載されている文言と、エックスサーバー側の表記が違います。英語表記になっているだけのなのですが、はじめてだと不安になるかと思いますので、以下のようにまとめてみました。入力時に参考にしてみてください。

なお、入力する際は必ずコピペ機能で、そのまま貼り付けるようにしてください。記号等が少しでも違うとエラーの原因になります。

メールの表記エックスサーバー側の表記
Type「種別」のプルダウンから選択します。
Host「ホスト名」にコピペします。
Priority「優先度」のところに数字で入力します。
Value「内容」のところにコピペします。
エラーが出る際の対処法

エラーメッセージが出た場合、以下のように対処していきます。

エラーメッセージ対処法
ホスト名を正しく入力してくださいホスト名の@(アットマーク)を削除
「内容」の記述に誤りがあります。内容の末尾の「.(ピリオド)」を削除
内容の最初と最後の「”(引用符)」を削除

これでエックスサーバー側の設定は終わりですが、画面はそのままで、iCloud.comのほうへ戻ります。

5-3. iCloud.comで独自ドメインの設定を確認する

iCloudメールのドメイン管理画面に戻り、「セットアップを完了」を押します。

カスタムドメイン設定完了画面

DNSレコードがきちんと設定されたか、iCloud側が確認をしてくれますので、「レコードが更新済みであることを確認してください」で「確認」を押します。

レジストラ更新済み確認画面

ここでエラーが出ることがあります。

レジストラ更新設定エラー画面

私も数回エラーを出しました。あわてずに、まずはエラーの内容を確認し、念のためエックスサーバー側の設定値を確認します。

それでも問題がない場合、そのまま放置して時間をおいてみましょう。

エックスサーバー側での処理に時間がかかっているだけのようです。私の場合、40分ほどかかりました。

時間をおいてもう一度「確認」を押して、以下のメッセージがでれば完了です。

iCloudメールカスタムドメイン設定完了画面

「続ける」をクリックすると、デフォルトメールを選択してくださいというメッセージが出て、アドレスが4つ~5つ出てきます。

デフォルトメールアドレス選択画面

私の場合、現在使用しているアドレスが1つと過去に設定したことがある文字列のアドレスが4つ出てきました。当然、他の4つは現在は使用できない状態です。

ここでは、必ず現在利用しているアドレスを選択してください。

ここで現在使用していないiCloudメールまで出てくるのは謎です。

すぐにAppleサポートに電話して確認してみましたが、サービス開始直後ということもあって満足のいく答えは得られませんでした。これはまた今度聞いておきます。

さて、ここでいうデフォルトのメールアドレスとは何なのかというと、受信に使うアドレスのことです。

少し分かりづらいので、具体例をだしてご説明します。

仮に私のiCloudメールアドレスが、[original-mail@icloud.com]だったとします。

そして今回、独自ドメインで以下の2つのアドレスを作成したとします。

  • ukyo@blog.net
  • tachibana@blog.net

【ukyo@blog.net】宛てにメールを送ると、[original-mail@icloud.com]で受信します。もちろん相手は、私が[original-mail@icloud.com]でメールを受け取ったことは分かりません。

【tachibana@blog.net】宛てにメールを送っても、同じように[original-mail@icloud.com]で受信します。

つまり、先ほどのデフォルトのメールドレスとは、どのアドレスで受信するのかという意味になりますので、現在使用していて確実に受信できるメールアドレスを選ばないといけないことになります。

実際にやってみるともっと分かりやすいので、ここまで設定できたら実際にテストを兼ねてメールを送信してみてください。

このカスタムドメインでのメールアドレスは、ドメイン設定完了後にひとつのドメインにつき最大5つまでのアドレスを作成することができます。

これで、エックスサーバーで運用中の独自ドメインでiCloudメールを設定する手順は終わりです。

お疲れ様でした。次に使い心地をレポートします。

6.カスタムドメイン設定後のiCloudメールの感想

ここからは、実際に使ってみてどうだったのか、気づいたことや感想を残していこうと思います。

6-1.送受信時のタイムラグ

タイムラグはまったくありません。

メール受信の際にタイムラグがあると、パワスワードリセットメールを待っている時に本当に困りますよね。

その点、そのような遅延はまったくありませんでした。さすがにAppleのサーバーは安定しています。

6-2.なりすましメールの検出

かなり優秀です。

基準が厳しすぎるのか、なりすまし系のメールでなくとも迷惑フォルダに入ってしまうことはありますが、一度受信ボックスに移動させれば次からは迷惑フォルダに振り分けられなくなります。

どうしても入ってしまう場合は、ルールを細かく設定することができますので問題ありません。

6-3.フォルダの振り分け

もちろん問題ありません。

これまでどおり、iCloud.comの設定画面から変更可能なので使い勝手は変わりません。

6-4.メールの署名設定

こちらもOKです。

Macの環境設定からアドレスごとに違う署名を設定できますので、問題ありません。

6-5.間違った差出人設定でのメール誤送信

返信の際は、送信時の設定がそのまま引き継がれますので問題ないのですが、新しくメールを作成するときは注意が必要です。

メール作成時に、差出人のプルダウンをクリックすると、新しく作成したメールアドレスがでてきますので、必ずここは目視で確認しましょう。

ただ、これはメール作成時に必ずチェックするポイントですので、その癖がついていれば問題ありません。

7.まとめ

以上が、エックスサーバーで運用中の独自ドメインでiCloudメールを設定する手順です。

私が実際に設定した際につまづいたポイントを交えて解説してきました。

お金を払って手に入れた独自ドメイン。使わない手はありませんので、お問い合わせ窓口用などに活用してみてはいかがでしょうか。

それでは、今日はここまで。
See you soon!