<こんにちは!橘 右京(たちばな うきょう)です。
macで入力を補助してくれるアプリはたくさんありますよね。
そこで今回は、TextExpanderの代替アプリとして人気急上昇中のDashと、老舗アプリのTypeIt4Meを徹底比較するため、現在までの使用感や初期設定で戸惑ったことなどを中心にご紹介します。
どれをダウンロドーしようか迷っている方はぜひ、参考にしてみてください。
入力補助アプリとは?
パソコンで文字を入力していると、同じフレーズを打ち込むことって意外と多いですよね。
例えば以下のような、冒頭文(ご挨拶文)や、締めの文章です。
- いつも大変お世話になっております。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認をお願い致します。
- 引き続き、よろしくお願い致します。
あるいは、ブログのHTMLソースコードなども毎回同じものを入力することになります。
もちろん、毎回入力しても構いませんが、入力しているうちに次に書こうと思っていたことを忘れてしまったり、誤入力してしまうこともあるかと思います。
そこで便利なのが、特定のキーを押すことで定型文を呼び出せるアプリです。
私は入力補助アプリと呼んでいますが、一般的にはスニペットやテキストエキスパンダー、スニペットコードマネージャーなどと呼ばれています。
では、この入力補助アプリで何ができるのか、もう少し詳しくみていきましょう。
よく使うフレーズを特定のキー操作で呼び出せる
例えば先ほどの例でいくと、メール冒頭文を入力しようと思うと当然ながら以下のように入力しないといけませんよね。
このように時には誤入力してしまう時もあります。しかし入力補助アプリを使うと…。
このよう最速で入力が完了するうえに、間違いがありません。
今は履歴書さえもパソコンで入力する時代ですから、正確かつ早く入力したいものですよね。
HTMLソースコードの呼び出しに便利
たちばなは始め、マークダウン記法でブログを書いていましたが、最近は少しHTMLコードをかじり始めましたので、入力形式が変わりました。
pタグから始まり、毎回同じソースコードを書いていますと、それだけで時間をとられますし、初心者であるため間違いもしばしばあります。
したがって、この入力補助アプリはもう欠かすことができません。
では次にどんなアプリがあるのか、気になるところですよね。そこで今回はDashとTypeIt4Meというアプリを比較してみました。
Dashとは?
macユーザー間では今人気急上昇中のアプリで、じわじわとユーザーが増えているアプリです。
昔はAppStoreで提供されていましたが、レビュー投稿に不正があったとしてApple側から一旦削除されてしまいました。
しかしその後、iOS版がAppStoreに復活し、iPadなどでの需要をどんどん伸ばしています。
なお、macOS版はいまだ公式HPからしかダウンロードできません。
Textexpanderの代替アプリとして人気急上昇中
macで有名な入力補助アプリとしては、Textexpander(テキストエキスパンダー)というアプリがあります。
しかし、日本のAppStoreでの提供が終了したことや月額料金制になったことから乗り換え先を探しているユーザーが多く、その代替アプリとして急上昇してきました。
無料で利用できる
全機能を使おうと思ったら有料版にする必要がありますが、基本的な使い方であれば無料版でも十分です。
基本無料で利用できる点も、人気の秘密のひとつでしょうね。
多機能である
ネットで検索しますと、入力補助関連のことしか出てきませんが、実は他にも様々な機能があります。
- 200種類以上のオフラインドキュメントを格納できる
- 100種類以上のチートシートを格納できる
このことからも分かるようにDashはスニペットをはじめ、様々な資料を格納できるアプリであり、入力補助はあくまで色々ある機能のうちのひとつなのです。
Dashのよかったところ
そんな多機能ドックアプリのDashですが、実際に使用してみた感想をまとめてみました。
直感的なUI(ユーザーインターフェース)
基本的にはマニュアルもヘルプも全て英語ですが、直感的に使用することができますので特に苦労はしません。
「これはなにかな」と触ってみれば主要な機能に簡単にアクセスができます。
かな入力に対応
かな入力でも使用できるという意味です。ちなみにTexExpanderは英字入力でしか、使用することができません。
かなモードでも入力できるようにすることは可能ですが、少々面倒な設定が必要になります。
Dashがイマイチだったところ
デメリットというよりは、未だに使用方法で困っている点ですね。
もし解決方法をご存知でしたら、ぜひ教えて欲しいです。
日本語入力時に前の文字が消える
これは一番致命的で、一番ストレスを感じているところなのですが、Dashは文の途中に登録したスニペットを呼び出すと、前の文字を2文字消してしまいます。
英字だと単語ごとにスペースをいれることを想定しての動きなのかもしれませんが、何とかそうならないようにする方法がないものかどうかまだまだ調査中です。
TypeIt4Meとは?
さて次にDash以外の入力補助アプリを探していたところ、TypeIt4Meというアプリをみつけましたので、その使用感等をご紹介します。
1989年からの老舗アプリ
最初のリリースが1989年という古株のアプリでその間、OSの大きな変更にも柔軟に対応し、新しい機能もどんどん追加してきた老舗アプリです。
有料である
通常は¥2400と結構高額なため、日本ではあまりユーザーがいないように見受けられます。
しかし高額であればあるほど、サポートもアップデートも万全なため、安心して利用できるアプリだと思います。
日本語入力に対応
かな文字モードで入力しても、きちんと登録したスニペットを呼び出せます。
私の場合、HTMLソースコードよりも日本語定型文を呼び出すことが多いため、日本語での入力に対応しているかどうかは必須ポイントです。
TypeIt4Meがイマイチだったところ
現在も使用していますが、初めに戸惑った部分をご紹介します。
コンテンツモードの存在
TypeIt4Meでは単語等を登録するときに、リッチテキストかプレーンテキストかを選択した上で登録しないといけません。
そして、リッチテキストモードで登録した場合はプレーンテキスト上では使用できなくなります。
そもそも、プレーンテキストとリッチテキストの違いもまだ明確でない私にとっては、これは非常に混乱した部分でした。
しかしものは考えようで、これは他のアプリにはない大きな利点であるともいえます。
このような入力補助アプリでは、他のものと混同しないよう登録語の頭に「@」や「;」などの記号をつけますが、そもそもモードを分けて登録しておけばそのような記号をつける必要がなくなります。
入力時の混乱を防ぐという意味では、非常に便利な機能でしょう。
カーソル位置は「%|」を使用する
TextexpanderがMacユーザーに支持された理由の一つが、スニペット呼び出し後にカーソルの位置を指定できるという機能があります。
そして入力補助アプリを選ぶ際に、この機能があるかどうかが非常に重要なのですが、TypeIt4Meにももちろんあります。
指定したい位置に「%|」の記号を入れればOKです。
Dashはカーソルの位置とさらにそこにクップボードの内容や日付を自動的に入力する機能もありましたので、Dashに慣れてしまうとTypeIt4Meはかなり不便に感じます。
【2018年2月】現在まだまだ比較中
まだまだ両者とも比較途中ではありますし、これからもっと便利なアプリをみつけるかもしれませんが、長く使えば使うほど色々な部分がみえてきますので、何かわかればまたお知らせしますね。