2020年10月31日(土)にサービスが正式に始まったApple One。
Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloudの4つのサービスが統合された、月額制のハンドルサービスです。
今回はそんなApple Oneについて、元携帯ショップ店員で4つのAppleデバイスを愛用している筆者が解説していきます。
それではいってみましょう。
Apple Oneの登録を見送った理由
まずはタイトルにある理由からいうと、iCloud2TBのみの利用ではかえって高くなるからです。
筆者は現在Apple Oneサービスの中で使用しているものは、iCloudのみです。
理由は以下のとおり。
- Apple MusicよりSpotifyのほうが使いやすいから。
- Apple TV+はサービス料金のみで視聴できるタイトルが少ないから。
- ゲームはNintendo Switchしかしない。
- クラウドストレージに依存しており2TB(ファミリー共有)を契約しているから。
これでも契約してしまうと。
- Apple One:1,100円/月
- iCloud2TBプラン:1,300円/月
となってしまい、合計で2,400円/月も払うことになってしまいます。これではお得どころか、負担が増えてしまいます。
では逆にどんな人になら、Apple Oneはオススメできるのかをみていきましょう。
Apple Oneの方がお得になるケース
現在以下の組み合わせで使っている人は、迷わずApple Oneを契約しましょう。
- Apple MusicとiCloud(50GB)を個人で契約している人
- Apple MusicとiCloud(50GB)をファミリーで契約している人
理由を解説していきます。
まず、各種サービスの単体契約金額です。
サービス名 | 単体契約料金 (個人) | 単体契約料金 (ファミリー) |
---|---|---|
Apple Music | 980円/月 | 1480円/月 |
Apple TV+ | 600円/月 | 600円/月 |
Apple Arcade | 600円/月 | 600円/月 |
iCloud | 50GB:130円/月 | 200GB:400円/月 |
単体契約額の合計 | 2,310円/月 | 3,080円/月 |
これに対して、Apple Oneを契約したときの合計金額と差額をみてみると。
サービス名 | 単体契約料金 (個人) | 単体契約料金 (ファミリー) |
---|---|---|
Apple One | 1,100円/月 | 1,850円/月 |
上記単体契約との差額 | 1,210円/月 | 1,230円/月 |
これはいうまでもなく、安くなるのが分かると思いますので、すべて契約している人はすぐに切り替えましょう。
では、Apple Music+iCloudユーザーが安くなるパターンをみていきます。
- Apple Music+iCloud(50GB)個人:1,110円/月
- Apple Music+iCloud(50GB)ファミリー:1,880円/月
ご覧のとおり、Apple Oneとほぼ同額になりますよね。
つまり、現在Apple MusicとiCloudの有料プランを契約している人は、Apple Oneに切り替えることでApple TV+とApple Arcadeが無料で利用できてしまうということになるんです。
恐らくここが、Apple社の狙いなのだろうと思います。
今Appleサービスの中で最も利用者が多いApple Music+iCloud利用者を、一気に取り込んでApple TV+とApple Arcadeに流してしまおうということです。
Apple Oneへ切り替える方法
切り替えというよりは、そのままApple Oneへ登録することで自動切り替えとなります。
またAppleサポートに問い合わせたところ、加入月のミュージックの料金は差額分が返金となり、未加入のサービスのみが無料となるようです。
Apple Oneへ切り替える際の注意点
規約を確認したところ注意点がありました。それが自動トライアルに関することです。
まずは、Apple TV+の自動トライアルに関する規約がこちら。

続いて、Apple Arcadeの自動トライアルに関する規約です。

Appleデバイスを何かしら買うと、各種サービスの無料体験がついてきますよね。
その期間中にある方は、切り替えることで無料トライアルが終了してしまうということです。
今まさに無料期間中であるという場合は、タイミングを見計らったほうがいいかもしれません。
以下購入特典のおさらいです。
Mac購入特典
- Apple TV+が1年間
- Apple Arcadeが3ヶ月間無料
iPhone購入特典
- Apple TV+が1年間
- Apple Musicが3ヶ月間無料
iPad購入特典
- Apple TV+が1年間
- Apple Arcadeが3ヶ月間無料
- Apple Musicが3ヶ月間無料
Apple Oneについてあれこれ考察
Apple Oneへの登録は見送ったので考察のみとはなりますが、Apple Oneのサービスをみてあれこれ感じたことをまとめてみます。
米国と同じ内容なら登録していた
同じApple Oneでも米国では以下の6つが統合されている別プランがあります。

- Apple Music
- Apple TV+
- Apple Arcade
- iCloud(2TB)
- Apple News+
- Apple Fitness+

料金は29.95ドル/月(約3,100円)となります。これなら迷わず契約したでしょうね。
iCloud2TBとニュース、そしてフィットネスがついてこの価格ならむしろ安くなりますから。
冷静にみると、結局どのサービスに魅力を感じるかによってお得感が変わるんだろうなと思います。
差額返金とはさすがの対応
現在各種サービスを使っていてApple Oneに切り替ると、場合によっては差額が生じます。多く払っているケースですね。
その場合は、Appleが差額を返金するという返答だったことも驚きました。
通常こういった月額制のサービスは、解約だろうがアップグレードだろうが、途中であっても当たり前のように1ヶ月分の金額を請求されます。
日本だとここに解約金なるものが加算されてくる始末です。
手厚いカスタマーサポートで有名なAppleならではですよね。
僕も思わず「さすがです!」と、Appleサポートの方に言ってしまいました。
学割が出てくる可能性
Appleのサービスが統合されてくると、気になるのが「学割が登場するのか」ということ。
Apple Musicは学生プランがありますので、Apple Oneにも登場するかと思いきや、学割に関してはアナウンスがありませんでした。
しかし、今後はわかりません。可能性としては以下の2つかなと考えています。
- あとから学生プランが新設される。
- キャリアとのコラボで学割が登場する。
auの学割プランにApple Musicの学割なる割引が登場していました。
Appleが日本の携帯キャリアに学割プランの提供を任せる可能性があると思います。
学生の皆さん!毎年2月頃に発表される学割プランに期待しましょう。
まとめ
Apple Oneについて今回調べたこと、感じたことをまとめます。
- Apple One契約で損する場合があると心得よ。
- Apple Music+iCloud(有料プラン)利用者は迷わず切り替えるべし。
- 購入特典の無料トライアルの残り期間を確認するべし。
- 学割に関しては、もう少し様子をみるべし。
僕はもう少し様子をみます。
それでは、また。
See you soon!